◆重さ:6.9g
◆大きさ:石部分25.9x21.7x7.4mm
◆全長:37mm
◆産地:アフガニスタン
◆金具:シルバー925 ローマ帝国時代(紀元前27年〜紀元後395年)、ローマ帝国領内で 作られたガラスをローマングラスといいます。
ローマ期は、ガラス生産の一大革命期でした。
ローマ帝国の繁栄とともに、たいへんな隆盛を誇ったガラス産業は、 その後ローマ帝国の分裂・滅亡にしたがって急速に衰退しゆきます。
ローマングラスは、ローマ帝国と運命をともにしたのです。
ガラスの煌めきは、ローマ帝国そのものだったといえるのかもしれません。
銀化とはガラスが何百年もの間、土中に埋まっていることにより起きる 一種の風化現象をいいます。
ガラスのアルカリ成分が土中に溶け出すことによってガラスの表面に無数の微小なクレーター状の穴ができ、その穴に光が乱反射することによって虹色の輝きを帯びるのです。
この銀化という現象は人工的に作り出すことはできません。
ガラスの成分や環境、時間など様々な要素が偶然にうまく整わない限り、 起こりえない奇跡といえるでしょう。
長い長い時の作り出した美がここにあります。
当てる光の種類(太陽光・蛍光灯・白熱灯)によって、色は違って見えますし、見る角度を変えますと様々な色を発見することができます。
19世紀からあらゆる試みがなされましたが、銀化を人工的に作り出すことは出来ませんでした。
1500年も2000年も脆いガラスが残っていることが奇跡といえます。
市場ではこのようなローマングラスはもう見ること は珍しいと思います。